Fete du Muguet
幸運を呼ぶ「スズラン祭り」
5月1日はメーデーの祝日でしたが、フランスでは「スズラン(フランス語でミュゲ)祭」とも呼ばれます。この日は、春の象徴であるスズランを大切な人に贈り合い、贈られた人には幸せが訪れるといわれているのです。この日だけは、誰でも、どこでも、スズランを売ることが許されるので、真っ白で可憐なスズランのブーケが街じゅうに! 街を歩くだけで、みんなから幸せを贈られたような気になれる、嬉しい1日でした。

この習慣の起源は、1560年まで遡ります。当時10歳だった将来のフランス王シャルル9世が、母親のカトリーヌ・メディシスとプロヴァンス地方を訪れていたとき、幸運を運ぶ花としてスズランを贈られました。その翌年の同じ日、つまり5月1日に、シャルル9世は宮廷の女官たちにスズランを贈ったことが始まりだそうです。
本物のスズランのほかにも、お菓子屋さんには、スズランをテーマにしたチョコレートや砂糖菓子が並びます。「ラデュレ」は小さなスズランをデザインしたギフト用ボックスを発表。マカロンもスズラン味です! (「ラデュレ」のボックスは行事や季節ごとに追加されて、コレクションしている人もいるほど)。「フォション」では、チョコレートでできた鉢に、甘い砂糖のスズランが咲いていました。皆さんにも素敵な春が、そして幸運が訪れますように。
「ラデュレ」のギフトボックス。マカロンももちろんスズラン味!
プロフィール
三富 千秋 Chiaki Mitomi
フリーライター&コーディネーター。地方紙の新聞記者を経て1999年6月からフランス在住。食分野(パン、パティスリー)を中心に、雑貨やコスメ関連の原稿執筆、取材&研修コーディネート、見本市アテンドに携わる。
パリのカルチエ(地区)マガジン「pieton」()の編集も担当。
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