フランスの12か月‐2月 fevrier
だいぶごぶさたしてしまいました。2008年もよろしくお願いいたします。
さてもうすぐバレンタイン・デーということで、今回はショコラ(チョコレート)についてです。
 
フランスでは、女性が男性へ告白したり、ショコラを贈るといった習慣はなく、カップルや夫婦で過ごす日。お互いに欲しかったものをプレゼントしあったり、食事に行ったりすることが多いようです(ちなみに、フランスでショコラが一番売れる時期は、クリスマスです)。
 
とはいえ、とにかく男性も女性もショコラが大好き! ある統計によると、フランス人の60%が週に一度、20%は毎日ショコラを食べているというのです。コーヒーを注文すると、たいていは「キャレ」と呼ばれる小さな四角いショコラが添えられています。フランス人はブラックチョコレートを好む人が多いですが、最近ではミルク・チョコレート人気が高まっているとか。
 
甘くて苦くて、少しずつ口のなかでとけていくショコラを食べていると、なんだか体も心も元気になっていきます。私もショコラが大好きで、ついつい食べすぎてしまうのですが、そんなときは、なんとなくふわ〜んとした気分になります。それもそのはず、ショコラは昔から、不思議な魔力のある食べ物といわれてきました。現在では科学的にも、不安を和らげたりストレスを解消することが実証されているそうですよ。アメリカにはチョコテラピーもあるそうですから。
 
そしてヨーロッパでは、ショコラと恋愛の関係も重要です。ショコラは「ヴィーナス(愛の女神)の情熱を奮いたたせる」と記されていた18世紀の書物もあるとか。バレンタイン・デーには皆さんの近くにヴィーナスが現れますように。
 
フランスにあるさまざまなショコラを紹介します。
 
★ ボンボン bonbon 
一口大の、宝石のような小さなショコラ。薄いショコラのなかには、ガナッシュ(クリーム)やナッツ類をペースト状にしたプラリネ(ナッツ類のペーストにカカオバターなどを混ぜたもの)などが包まれています。プレーンなガナッシュから、フルーツ入り、花やスパイスで香りづけしたものまでさまざま。1個ずつ選ぶのも楽しいですね。フランスでは量り売りなので、1個でも買えます。またボンボンの3倍くらいの大きさのものはブシェBoucheeと呼ばれ、フランス人がおやつによく食べています。
東京にも出展しているリヨンの「セバスチャン・ブイエ」。
最近では長細いボンボンも見かけるようになりました。





パリ「ジャン=・シャルル・ロシュー」のボンボン。
赤いマーク付きのボンボンは、ウイスキーのガナッシュ入り。
 
 
★ タブレット tablette 
板チョコ。ショコラティエやスーパーマーケットでも、たくさん並んでいて迷ってしまいます。私は72%が好きですが、85%を超えると苦味が感じられるようになってきます。好みのカカオ含有量を見つけてみるのも楽しいですね。
 
 
スーパーで売っている
板チョコの種類はたくさん!
カカオ含有量も
さまざまです。





大きなショコラの塊で売っている店も。
大胆にかなづちで割って
量り売りしてくれます。

 
★ キャレ Carre 
コーヒーに添えられる四角くて薄いショコラ。
 
 
 
★ オランジェット orangette 
オレンジの砂糖漬けを細長くカットして、チョコレートで包んだもの。
オランジェットとは違いますが、
ざっくりカットしたオレンジの 砂糖漬けを
チョコレートでコーティング。
 
★ ショコラ・ショー chocolat chaud 
ホット・チョコレート。チョコレートを溶かしたものに、ミルクや砂糖を入れて。南米やスペインでは、シナモンやナツメグなどを入れます。
ショコラ・ショをつくるアンティークの"ショコラティエール"(パリの「サロン・ド・ショコラ」で)アンティークポット。
真ん中の木の棒をくるくる回して、ショコラを混ぜ合わせます。
 
 
 
プロフィール
三富 千秋 Chiaki Mitomi
フリーライター&コーディネーター。地方紙の新聞記者を経て1999年6月からフランス在住。食分野(パン、パティスリー)を中心に、雑貨やコスメ関連の原稿執筆、取材&研修コーディネート、見本市アテンドに携わる。
パリのカルチエ(地区)マガジン「pieton」()の編集も担当。
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